妻からの報告を受けた。産婦人科で我が子のエコー写真を見た。シチュエーションは様々ながら、その瞬間から男性は「父親としての自分」と向き合います。しかしながら、世の少なくない男性にとって「これから何が起きるのか」「何をしなきゃいけないのか」といった事柄は未知の領域なのではないでしょうか。(何を隠そう僕がそうでした。)本書はそんな男性が読むべき最初の1冊として最適だと思います。本書を読むことで「妊娠から産後までの流れ」「父親として心得ておくべきこと」を時系列に知ることが出来るからです。
フランスのパパはあわてない 妊娠から産後まで妻を支える166の心得
筆者は子供が生まれてから読んだのですが、もっと早く読むべきでした(笑)
妊娠から産後までの心得を時系列でカバー
言うなれば、出産はプロジェクトのようなものです。事前に5W1H(「いつ」「何を」「どのように」など)を抑え、捉えておきたいマイルストーンがあります。その点、本書は「時系列」で構成(例えば「第1幕:パパから見た妊娠」「第2幕:分娩室での数時間」「第3幕:病院での数日間」「第4幕:家での最初の一週間」と言ったように章立てされています。)されており、妊娠から産後までの流れを理解することが出来ます。
父親目線の疑問を一問一答で解説
妊娠から産後までの期間には様々な疑問を抱くわけですが、(役所からもらえるパンフレットに記載があるような)教科書的な疑問だけではありません。そこは、ちょっと医者にも聞きにくい内容もあるわけです。本書では、著者のリオネル・パイエスさん(フランス人ジャーナリスト)の父親としての実体験をベースに「一問一答形式」で書かれてますので、「正直ちょっと気になってた」ような疑問にもしっかり対応しています。しかもフランス人らしくエスプリを効かせて(笑)もちろん教科書的な内容もしっかりカバーしています。
助産師が監修しているから安心度アップ
ネット全盛の昨今、何か分からないことがあっても検索すればいいじゃないか。僕もそう思って過ごしてきたのですが、やはり子供のことだけは「医師監修」とか「助産師監修」などの出典をとても気にするようになりました。こんなブログを運営していて何ですが、大事なことはプロに確認するべきだと思っています。「医師監修」「助産師監修」だから100%正しいという訳ではありませんが、本書もフランスで活躍されている助産師であるブノワ・ル・ゴエテックさんが監修されていますので、安心度アップと言っていいのではないでしょうか。
日本人向けに再編集されています
「ちょっと待てよ。そもそもフランス人向けの本なのではないか?」という疑問を抱えながら、ここまで読んで頂いた読者の方、ありがとうございます。でも安心して頂いて大丈夫です。こちらの本は和訳する際に日本人によって編集されたのか、下記のように日本人向けにしっかりと再編集されています。フランス人が著者の本で「西松屋」をオススメされるのは不思議な感じがありますが(笑)
ちなみに日本では「西松屋」や「ベビーザらス」などの量販店、H&MやGAPなどのセールを利用するといいだろう。
まとめ
僕自身は子供が生まれたタイミングで読んだ本書ですが、妊娠が分かったタイミングに読むと、その後の対応が捗ると思います。さほど文字数も多くなく、ユーモアあふれる文体で読みやすいので、オススメです。
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