こんにちは、共働き夫婦(妻)です。
我が家は会社員(夫)とフリーランス(妻)の夫婦なのですが、保育園については、妊娠がわかってから、かなり早い段階で調べ始めました。
というのも、私は、いわゆる在宅フリーランス(個人事業主)。
「会社員に比べると、フリーランス(特に在宅)は認可保育園の申請が通りにくい」という話は、妊娠前からよく耳にしていたので、保活にはかなり真剣に臨む覚悟でした。
ところが、いざ調べ始めてビックリ。
フリーランス向けの書類の書き方の情報が、少なすぎる!
申込書は役所が作成した記入例があるのでまだいいのですが、「就労証明書」はフリーランスにとって鬼門でした。
会社員じゃないので「就労証明書」を自分で書かなきゃいけない。
でも、役所作成の記入例は自営業で店をやってるっぽい人のものだから、全然参考にならない!
そんなに、毎日規則正しく同じ時間に仕事してないんだけど!?
アタフタしながらネットで調べてみても、自分の状況に合う記入例は見つからず…。
(ゆとり世代なので、マニュアル(テンプレートや記入例)がないと、とても不安になります。。)
なんとか四苦八苦しながら書類を整えましたが、他のフリーランスの人の記入例が見られたら、もっと楽だったなぁ思い、この記事を書くことにしました。
この記事でまとめた情報が、同じ悩みに直面しているフリーランスのママ、パパのお役に立てば幸いです。
フリーランスの保活成功のポイントは「説得力のある就労証明をすること」
まず、フリーランスが保活で不利になる最も大きな理由は、「本当に働いてるの?」と疑われてしまうということじゃないかと思います。
フリーランスは、営業から実務や経理まですべて自分1人でやらなければならないわけですが、すべて1人でやっているからこそ、「自分が働いていることを誰も証明してくれない」ことになります。
本当に子どもを預けなければならないほどの仕事量なの?
家にいるんだから子どもを見ながら働けるんじゃない?
フリーランスってなに?フリーターとなにがちがうの?
フリーランスに理解のない人からは、そんな声が聞こえてくることもあるでしょう。
実際、役所で保育園の審査をする人の中にも、フリーランスに対して厳しい目を向ける人もいると思われます。
その声に対して、私たちフリーランスの保育園入園希望者ができるのは、淡々と証拠を提示して、彼らの疑問に隙なく答え、納得させられるだけの書類を揃えることです。
書類によって、フルタイム勤務者と同等の拘束時間(1か月120時間以上※)だということを証明できれば、いかに理解のない方であってもケチをつけることはできないはずです。
※保育標準時間の場合。保育短時間の場合は1か月64時間以上120時間未満。
どうやって証明する? 重要書類は「開業届」と「確定申告書」
ポイントは、「公的書類で個人事業主としての信頼を高める」ことと、「仕事実績の証拠書類は手を抜かず丁寧に準備する」ことだと思います。
まず押さえておきたいのは、以下の2点。
2.継続的に「事業所得がある」証明をする
これに加えて、「仕事内容(成果)の明確化」と「取引先の存在を証明」ができると、尚良いかと思います。
就労を証明するために提出した書類は、6種類!
この章では、実際に私が提出した書類について説明していきます。
揃えたのは以下の6種類です。
・開業届の控えのコピー
・前年の確定申告書の控えのコピー
・就労状況直近3か月分
・年間スケジュール
・仕事実績
就労証明書(就労実績表)
これは、会社員、自営業問わず、提出が義務付けられているものです。
自治体ごとにフォーマットは違えど、記入事項はどれもほとんど同じかと思います。
会社員の場合は会社に申請すれば、担当部署の人が記入して戻してくれるのですが、自営業は自分で書くことになります。
自治体の記入例を参考にしながら記入していきましょう。
開業届の控えのコピー
もし、まだ開業届を出していないのであれば、絶対に出しておいた方がいいと思います。
「開業」と聞くと、「えっ、会社つくるわけじゃないし…」「お金ないし…」と不安に思うかもしれませんが、「開業届」はフリーランスで仕事をしていれば、誰でも簡単に、無料で提出できます。(提出先は、お住いの町の管轄の税務署です)
開業届は「青色申告書の控えのコピー」を用意するためにも必要なので、まだ開業届を出していないという人は急いで準備しましょう。
開業届を出していれば、証明者の欄に「屋号+代表」という肩書で書けるので、個人事業主としての信頼が高まるかと思います。
前年の確定申告書の控えのコピー
フリーランスで働いている方なら、みなさん毎年、確定申告をしているかと思いますが、もし白色申告をしているようであれば、青色申告に切り替えることをお勧めします。
青色申告は、「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出することで、申告が可能になります。
青色申告書には「前年の収入」が書かれていますので、コピーを提出すれば「フリーランスとして実際に働いて収入を得ている証拠」になります。
もし、前年の確定申告書が用意できないのであれば、取引先からの振り込みを証明する「通帳のコピー」で代用してもいいかもしれません。
就労状況直近3か月分
自治体によって求められる形式が異なるかもしれませんが、例として、台東区の証明書の「自営業・自由業等の場合の注意事項」には、次のようにあります。
就労時間に規則性がない場合には、主な就労時間を記入してください。なお自由業(著述業関係、芸術関係、芸能関係など)の場合には、直近3ヶ月の就労日ごとに勤務時間のわかるもの(スケジュール表など)を添付してください。
私は自由業に該当するため、就労日ごとに勤務時間が分かる表をエクセルで自作しました。
また、就労状況の説得力を増すために、作業内容や、作業ごとにかかる日数の説明の表も付け足しました。
こちらは次の章でテンプレートを公開するので、ぜひご活用ください。
年間スケジュール(作業内容、かかる日数の説明なども)
こちらもオリジナル書類です。
スケジュール帳のコピーでも大丈夫なようですが、「字が汚いし人に見せるのはちょっとなぁ…」と思ったので、自作しました。
また、仕事の性質上、直近3か月に絞ると月による仕事量のばらつきが目立ったため、「年間を通して忙しく働いています」という説得力を補強するために年間スケジュールにしました。
こちらもテンプレートを公開しています。
仕事実績(ホームページのコピーなど)
これは業務内容によって、何を提出するかが変わってくると思います。
私の場合は、過去の仕事の実績(自分の名前)が載っているサイト画面をプリントアウトしました。
ハンドメイド作家などでしたら、販売サイトなどのコピー、または自分のホームページなどでもいいかと思います。
他にも、取引先からの発注書や、支払通知書のコピー、打ち合わせのメールのコピーなどでもいいかもしれません。
とにかく、「自分はこの通りちゃんと働いた実績があります」という証拠を示せればOKです。
就労状況のテンプレート公開!
私が実際に提出した添付書類を、Excel(エクセル)ファイルで公開します。
ファイルには「就労状況直近3か月分」「作業スケジュール例」「年間スケジュール」のテンプレートと記入例が含まれます。
以下より、ダウンロードしてお使いください。
もちろん無料なので、安心してお使いいただければと思います。
※ファイルの閲覧、編集には(.xls)対応ソフトが必要です。環境をお確かめの上ご利用ください。
エクセルでデータを記入してプリントアウトもできますし、空欄のまま印刷して、手書きで記入することも可能です。
ぜひ、ご活用いただければ幸いです!
まとめ
保活で不利とされるフリーランスですが、以上のようなポイントを押さえてしっかり準備した結果、我が家は第一志望の保育園に入園を決めることができました。
加えて「0歳クラス入園」だったことも保活成功の要因の1つだと思います。
(※保活においては1歳クラスがもっとも激戦で、0歳クラスは比較的入りやすいと言われています)
フリーランスは休業中の収入保障がない分、会社員と比べて早めに仕事復帰を目指す方が多いと思うので、お住いの自治体が保活激戦区なら「0歳クラス入園」を検討するのも有力な一手かと思います。
ちなみにですが、「嘆願書」は不要だと思います。
認可保育園の認定は、定められた基準をもとにあくまで事務的に処理されるようなので、感情に訴える意味はあまりなさそうです。
以上は、あくまで個人の体験をもとにした記事ですが、フリーランスで保活に成功したひとつの実例としてご参考にしていただければと思います。
みなさんの保活が上手くいきますように!
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